敗色濃い第二次大戦中ドイツの田舎町、ヒトラーユーゲントの訓練を受ける十歳のジョジョ少年。彼の妄想のお友達はヒトラー総統!?と来て、いきなりビートルズのポップなナンバーが流れる冒頭にグイッと惹き込まれる。
監督はコメデイの方がメッセージは伝わると言っている。
軽率で浅はかなヒトラー、ユダヤ人へのバカバカしい蔑視、戦時の愚かな教育等々をユーモアに包んで次々にさし出す。
終盤ドイツの田舎町にも連合軍の攻撃が迫る。
今やドイツの味方は日本ぐらいとジョジョ少年は親友に聞かされる。
その言葉に不意に胸を衝かれる。
同盟国日本...
ドイツ降伏の後も最後まで抵抗した国、そして原爆投下を受けて敗戦した国。
監督の言うメッセージって何だろう?
英語を喋るナチスやゲシュタポを観ながら、考え込んでしまう日本人でした。