オム

ジョジョ・ラビットのオムのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

予想の何十倍も辛かった…
当時の日常をジョジョの目線で描いているので思った以上に明るいタッチから始まる。子供達にとっては生まれた時からそれが日常だから毎日暗ーく過ごしていたわけじゃなかったんだなと思い知らされて、それもまた胸が詰まる。
辛かった…
日常で人が死んでいく。コメディタッチだと油断しているとバタバタと死んでいくんですよ…。最後なんて爆弾くくりつけた子供にさあ!アメリカ兵にハグして!だもんな…勘弁すぎ…絞首刑の人が街に吊るされていて、ひぃってなって、怖くなって、でも、強くて優しいママ(スカヨハ)が支えで、観続けていたら、ママも…。心の支えを(わたしが)失ってしまった…ジョジョ…強い子…

ワイマール共和国時代に青春を過ごしたからビビッドな服装、という解説があったけど、その服装がすごくかわいい。スカヨハが着るとまた魅力的。

キャプテンKがすごく好きです。当然彼がナチだった事実は消えない。でもそれでも、やっぱり彼は優しい人で、最後は正直に生きて、そして散った。辛い。サムロックウェルかっこいい。

これは、ナチに、ヒトラーに焦点を当てているけれどもっと大きな映画だと思う。つまり、戦争の無駄さ、盲信することの恐ろしさを改めて突きつけてくる。コメディだと思ってみると心えぐられます…
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