このレビューはネタバレを含みます
ナチ系映画は過去にもあるものの、今何故描くか、と気になり、鑑賞。
まずは音楽×シーンの観点で、楽しめた。
ある意味、ミュージックビデオとも呼べるくらい、リンクしている。
(ラストのダンスシーンとHerosも、むしろ曲込みでのメッセージ。)
また、全体通して、各シーン、絵本のページをみているような美しさがあった。
メッセージとしては、以下のようなものを感じた。
・多様性(ウサギはウサギの方法で勝つ)
・闘う女性
・目に見えない"愛"が1番の力を持つ
戦争や秘密警察の描写自体は比較的生々しく、感情が揺さぶられる展開も多い。
但し、観ている側として救われるのは、全体として、愛がテーマになっているから。
10歳半の「お腹の中の蝶々が飛び回る」ような初恋から、親子愛、同性愛等。
母親演じるスカーレット・ヨハンソンがとても格好良かった。
最後に、2人へのはな向けの言葉となる
リルケの詩も良かった。
全てを経験せよ
美も恐怖も
生き続けよ
絶望が最後ではない