マ

ソルフェリーノの戦いのマのレビュー・感想・評価

ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)
4.3
創作へ100%のファンタジーを求める人間に対し、強烈な批判と冷笑を叩きつけるような映画。ゆっくりとカメラを民衆の中に溶け込ませて、現実と映画の境目を消し去ったところに差し込む地獄の罵り合い 人間のしょうもなさ 一人一人が抱える小さな(大きな?)政治性。

マリッジストーリーの壁パンチが霞むくらいに現実的で汚く醜い(元)夫婦喧嘩や、ホモソ的なコミュニケーションの中にある親父のイキりの一周回った切ない感じ、特にラストのふたつのシーンは嫌なくらいに、微笑ましい部分も最悪な部分も含めて その複雑性がめちゃくちゃ現実的。劇映画としてのドキュメンタリーが完成してる→劇映画を観る時みたいな誤魔化しは通用せず、映るものは何ひとつとして他人事では無い、地味にめちゃくちゃ気持ち悪い。
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