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トータリー・ファックト・アップのMTMYのレビュー・感想・評価

4.0
若者の自殺が増加したポスト・エイズ時代のアメリカ社会に生きる10代の同性愛者の若者たち。彼らをビデオテープに撮っていくスティーブン。登場人物は、本当の愛が見つけられないアンディと、スティーブンの恋人デレック、女同士でも子供が欲しいパトリシアと恋人ミシェル、カミングアウトで親との仲が最悪になったトミー。生きづらい社会に反抗するように生きていく彼らの、ビデオに収められた一部始終の物語。
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グレッグ・アラキの映画は『 #ミステリアススキン 謎めいた肌』以来、全然観れる機会がなかったので渋谷TSUTAYAでたまたま見つけて借りるのを即決しました。

監督は自らがゲイであることをオープンにしていて、未鑑賞ですが他の作品もLGBTQについて取り上げてます。この作品に出てくる少年少女たちは、実際に監督がスカウトしてきた同性愛者たちらしく、作品中の設定も彼ら自身に相当近づけてるのだとか。

生きづらい世の中に対する抗いが強く、それが若者たちであることで、彼らの必死さや足掻きが無力にも社会のはみ出者として扱われざるをえない鬱屈した感じの描写がよかったです。
かれら若者がやってることが全部正しいなんて思えませんが、クライマックスにかけての勢いには監督の伝えたい熱意を感じたり、、

何はともあれ、ほかのグレッグ作品も観ないとです!
内容然りわりと評価は……っていう作品も多いようだけど、観ないと分からないので!笑
かっこいいセンス持ってる監督だと信じてるので、次何借りようかいまから楽しみです☺︎
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