Yurari

新聞記者のYurariのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.0
フィクションとしては面白いと思う。
シムウンギョン、松坂桃李の演技が良かった。
シムウンギョンの抑えた演技は個人的に好みだ。ラストも良かった。

しかし、題材が題材なだけに、リアリティに欠けるのが残念。

内調の照明の暗さは意図的なものだろうが、やりすぎ。業務妨害レベル😅
また、公務でSNSを使って情報操作というのも(あのレベルのものは)流石にないだろう。出所を追跡したらすぐバレそうだし。
秘書が杉原を部屋に通すのもおかしい。ボスのスケジュールは徹底管理するのが基本だから、「アポ入ってませんけど?」で一蹴のはず。個人的に連絡して、みたいな感じで誤魔化す事はできるだろうが、待合室でなく執務室に通すのはありえない。秘書がポンコツすぎる。

いっそのこと、マスメディアと政府の癒着を徹底取材してドキュメントにした方が良かったのでは。
正義感に燃える新聞記者はいるのかもしれないが、杉原のように組織の都合に歯向かう官僚は皆無ではないだろうか。
隠蔽体質は確かにあるだろうが、これって、政府に限った話じゃないよね、大企業なんかでもあるでしょ・・と心の中で突っ込んだ。

兎にも角にも、政府批判がしたいのね〜という意図はビシバシ伝わってくる。これを鵜呑みにする人がいたら、ちょっと待って、フィクションだよ!と言いたい><
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