MrMINE

新聞記者のMrMINEのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.9
マスコミという仕事に従事している私としては、この作品はとても身近だった。
わたしはの拠点は東京ではなく大阪のため、東京のメディア事情、ましてやお国の中枢絡みは雲の上の存在というか、未知の領域だ。

しかし、メディア事情に関しては説得力のある納得の要素が非常に多かった。
そして、そこまでやばいかと驚きの部分も多々あった(モデルが森友学園問題なので、身近な事案だが…)

原作は中日新聞社社員の望月衣塑子さんが執筆した社会派サスペンス“フィクション”。
創作といえど、新聞社の社員がこんな作品を世に出すとは・・・
官邸の闇、政府の正体を演出を交えてあぶり出す。
本物のジャーナリストだと感じたが、かなりの変わり者なんだろうなとも正直思った・・・

誤報によって自殺に追い込まれた父を持つ新聞社会部の記者が、ある大学新設計画に関する政府の陰謀を匂わすタレコミの取材を重ねるうちに、内閣府の人物が自殺する・・・

真実ってどれだけ調べても、それが真実ではないかのように操作される。
確認したわけではないけれど、それは本当にあると思う。
人間だもの、誰しも自分が可愛い、身内が可愛い、味方が可愛いとなってしまう。
日本って、本当にひとりひとりに優しい国なのか?

政府の闇を信じるか信じないかはあなたしだい。
MrMINE

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