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新聞記者のrのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.9
私が政治関連に弱すぎて、それってつまりどういうこと?ってなる箇所が多々あったのだが、現実に倣って作られていたのでこれまでよくわかっていなかった現実の問題にも目を向けるきっかけになった。

両方が世論を動かすことができる力を持つ立場で、情報をどう使うかで国民の未来も、その情報を担う1人の人間の人生も大きく変わってきてしまうんだなぁと実感した。

国民が政治に無関心であることは政府にとっては都合がいい。国民がバカでいてくれた方が政府は好き勝手やりやすい。そんな状況の中で、悪者を野放しにしないためにも、国民が知るべき正しい情報を追求し続けられる吉岡さんみたいな記者は、国にとって本当に必要な存在だなと思いました。国民の知る権利って、こういうところに本質があるんだろうな。知る権利が守られないのはこわいことだ。そして、知ろうとすらしないことはもはや、消極的に国家が企む何かよくないことに加担することにもなるのかな、とも思いました。自分が生きる国のこと、情報を精査して、きちんと向き合わないといけない。そのために必要な存在が記者なのね。そう考えると記者と国の癒着ってこわ〜〜〜。私たちがほったらかしにされてるのと同じだもんな。国のあり方、記者の在り方、私たち国民のあり方、全部考えさせられる。

あとやっぱり、縦社会、どうしても抗えないよね。組織のあり方の根本からどうにかならないといけないんだろうけど、はてさて、そんな簡単にいくもんなのか。無理だろうなぁ。
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