テーマは凄い。日本の政治をゆるがしかねなかったのにもみ消されていった、あるいは国民の関心がもたなかったあれやこれやについて深掘りしていく。よくこれを上映したものだ、日本の映画にはまだまだ気骨がある人がいるんだなあと感動しきり。プロデューサーの尽力なのか。
ただし演出や撮影など、映画づくりには疑問に思うことが多かった。主張が激しい手持ちカメラ、あまりにも凝りすぎてリアルさが全くない色味などで前半特に話に全く入り込めなかった。加えてシムウンギョンという名優を起用しながら、無理がある設定で彼女の存在がかなり浮いていた。
ただ勿体無かったとしか。それでも選挙に向けて素晴らしい盛り上がりを作ったことには間違いない。
