コタロヲ

新聞記者のコタロヲのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

言葉・文字には、「“エイリアン”がいる」と個人的に信じてきたのですが、この作品を見て、それが確信に変わりました。

内調のシーン。やけに青黒く重い色だったのは、内調がある意味別世界で、様々なことが渦巻いていたからなのかなと思いました。

多田の後ろには、道理など通用しないものが広がっていて、杉原も呑まれてしまったのかなと思います。

「ただの民主主義」ではなく、「お気遣いの民主主義」。それならばと「お気遣い」を取ってしまっても、混沌とする一方。
そう考えますと、本当に“上手いこと出来ている”と言えます。

“問題”があるから“答え”を出さなくちゃいけない。そうであるなら、“問題”にしなければいい。
“答え”なんてものはなく、“問題”にすることでデリケートになり、触れることすらままならなくなる。そして、その“問題”という傷口に絆創膏を張るしかなくなる。

そんな感じがしました。

田中哲司さんが、堪らないくらい陰湿です。
もう堪りません。

(“日本”もお気遣いなのかな、、、。)
コタロヲ

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