このレビューはネタバレを含みます
映画館で鑑賞
言葉・文字には、「“エイリアン”がいる」と個人的に信じてきたのですが、この作品を見て、それが確信に変わりました。
内調のシーン。やけに青黒く重い色だったのは、内調がある意味別世界で、様々なことが渦巻いていたからなのかなと思いました。
多田の後ろには、道理など通用しないものが広がっていて、杉原も呑まれてしまったのかなと思います。
「ただの民主主義」ではなく、「お気遣いの民主主義」。それならばと「お気遣い」を取ってしまっても、混沌とする一方。
そう考えますと、本当に“上手いこと出来ている”と言えます。
“問題”があるから“答え”を出さなくちゃいけない。そうであるなら、“問題”にしなければいい。
“答え”なんてものはなく、“問題”にすることでデリケートになり、触れることすらままならなくなる。そして、その“問題”という傷口に絆創膏を張るしかなくなる。
そんな感じがしました。
田中哲司さんが、堪らないくらい陰湿です。
もう堪りません。
(“日本”もお気遣いなのかな、、、。)