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新聞記者のtkmのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0
この映画を観たかった頃、気づけば終わっていたし上映館も絞られていた?
この度、日本アカデミー賞受賞によりアンコール上映しかも1,200円という価格でついに観ることができた!

観終わったあと、ズッシリくるものがあってエンドロールが終わってもしばらく動けなかった。

そして皆真っ先に調べたんではないだろうか?
ラストシーンの言葉を。
彼はなんと言ったのか…。

私は『ごめん』を推す。
彼の葛藤、そして松坂桃李に釘付けになった。

結末は、観ているものに委ねられた気がする。色々と考えさせられる作品だった。

いや、序盤はね、昨今の状況を考えると滅入ることが多くて。そんなときに観て良かったのかなんて思った。

でもそこから静かに、緩やかに燃える炎のように進行していった。圧巻だった。

カタコトの日本語とか(日本人女優さんらにオファーを断られたってのは本当?)、真っ暗な部屋でPCカタカタとか、細かくは突っ込みどころあるけど、本質はまあそこじゃないっていうか。

政治的要素、もみ消し、昨今のデマやSNS炎上、ノンフィクションに近いテーマ。そりゃバイアスもかかるけども、この作品をみられてよかった。そう思う。
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