きのっぴ

我輩はカモであるのきのっぴのネタバレレビュー・内容・結末

我輩はカモである(1933年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

マルクス兄弟作品初見。

ケラリーノ・サンドロヴイッチ(=KERA a.k.a有頂天)が影響を受けていることで有名なマルクス兄弟。
KERA率いるNYLON100℃のマネージメント事務所名が「ダックスープ」(本作の原題)だし、本作の舞台である架空国名「フリードニア(フリドニア)」は、NYLON100℃の舞台でもしばしば使われる架空国名。

そんなKERA(NYLON100℃)ファンである自分が観てるので、まずは明らかに影響を受けている部分が目についてしまう。

大柄な女性による狂言回し、ナンセンスとベタの絶妙なバランス。

その「ベタ」な部分で言うと、ドリフターズの鏡のコントの元ネタとしても有名な本作。
今回元ネタである本作を見て、このギャグ本来の面白さと、ドリフターズの再現性&いわゆるイケメンな沢田研二でこのコントを作り上げたセンスに改めて脱帽。

1930年代というこの時代に、大衆向け有料コンテンツである「映画」で、ここまで前衛的(ナンセンス)な作品がよく受け入れられたな・・・と思いつつ観てたが、見終わってググったらやっぱり当時は前衛的で荒唐無稽過ぎるとのことで興収はさっぱりだったらしく、そうだろうね・・・という感じ。

動きによる面白さもさることながら、言葉遊び、台詞回しによる面白さがあるので、英語が分かった方がもっと楽しめるだろうなと。

決してネタバレなレビューではないが、極私的レビューになってしまったのでネタバレレビューに。。。
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