たむ

我輩はカモであるのたむのレビュー・感想・評価

我輩はカモである(1933年製作の映画)
4.3
マルクス兄弟の代表作で、喜劇映画史上の大傑作です。
反戦映画としても名高い作品で、今観ても風刺が効いているテーマと物語です。
ある国の首相になったばかりの男、その国を狙う隣国、そしてスパイ二人組を軸に展開するスラップスティックな笑い、英語のダジャレが連発する言葉の笑いもあり、サイレントからトーキーに移っていく映画史の重要な笑いの転換点でもあります。
ギャグの面白さ、楽しさの中に、ちょっとゾッとするような戦争の恐ろしさが描かれており、実はあのシーン、笑えたけど、真のテーマは別のところにあったのでは?と思えるシーンもたくさんあります。
物語とテーマがしっかりとしているからこそ、古くならない名作の証明ですね。
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