[ホントの名前で私を呼んで] 40点
ニコ、或いはクリスティナ・ペーフゲンと呼ぶべきか。クリスティナ・ペーフゲン、或いはニコと呼ぶべきか。歌手でありモデルであり女優であった"ニコ"という女性の最晩年に焦点を当てた映画である。
正直陰で麻薬やってる歌手の実話ベース年代記は見飽きたんだが、本作品に至っては薬中のしかも晩年のニコを使って監督が何を言いたかったかがマジで分からない。折角時代が流れてニコを知る人間が少なくなっているのだから、もっと輝いていた頃を映画化してやれなかったのか。ウォーホルのミューズとして「チェルシー・ガールズ」出たとことかヴェルヴェット・アンダーグランドで歌ったこととか。彼女的には黒歴史なのかもしれんが、世間的には"映画的な"出来事なんだからさ。
あと、アラン・ドロンの息子が彼にそっくりとか言うんならもっとイケメンにしてくれ。シャラメを出せ、シャラメを。