蜷川実花をやろうとした台湾映画。
資本主義や承認欲求の虚像が、ヘルタースケルターによく似ている。
カッコいいイメージを持たれがちな「デザイン」を丸裸にしていく。
デザインという言葉は、日本に輸入される過程で、「意匠」的意味合いが強くなってしまったが、原語の意味は、「設計」「計画」に近い。
中国語の「設計」は、「罠を仕掛ける」という意味も含んでおり、混沌としている。
こうした出てくる言葉の捉えどころがない。
映画も最後まで捉え切ることができなかった。
演出の意図や映像の意図が読み解くのが難しく、自己満に映ってしまいがちな映像表現の数々がもったいない。