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屍人荘の殺人のunepistのレビュー・感想・評価

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)
3.0
夏合宿でペンションを訪れていた大学サークルのメンバーたちが、謎のアウトブレイクで発生したゾンビたちによって作られたクローズドサークルの中で発生した密室殺人事件に挑むことになるホラー風の本格ミステリ映画。
原作は2018年の本格ミステリ大賞をはじめとした4つの賞レースで1位を獲得した同名作品。奇想天外なアイデアと、堅実で地に足の着いたトリックの奇妙なバランスで成り立つシナリオの上で、魅力的な登場人物たちが描かれています。数々のミステリTVドラマを手掛けてきた蒔田光治氏らしいメリハリのある脚本が、本格ミステリとしての体裁を保ちつつ、エンタメ感ある演出につながっているのでないかと思います。
これは最近のミステリ小説らしいところではあるのですが、魅力的な登場人物をわりとあっさり殺すというテクニックが本作でも用いられてますね。ミステリ読みとしては、魅力的な描写の多いキャラほど第一被害者になることを疑いますし、その場合には大事な伏線があることもセットでテンプレです。
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