このレビューはネタバレを含みます
この犯人は何がしたいのか?
『自分は悪い事も出来ると証明したい』
この動機が非常にボンヤリ感じられて、雲を掴む様な感覚でエンディングを迎えた。
でもこれ、キリスト教圏ならではのトリッキーな感覚だと最近気づいた。
キリスト教では『万物は神が定めた原則と法則によって生きている』とある。
つまり、人間には自由意志など無いという教えだ。
このような哲学が根づいた世界にいると、
時に犯罪は自由意志の証明、『神にも縛られない強い俺』の表現手段ともなるのだろう。
いずれにせよ、知らない人の車に乗っちゃダメ。