ある夜、若者6人は墓地で肝試しをすることになるが、悪ふざけが過ぎてそのうちの一人が事故で死んでしまう。
きっかけになった一人が罪を負って5年間服役し、仮釈放になった。
仮釈放のお祝いと、この事故を忘れるため、事故現場近くの森のバンガローに集まった若者たち。
その日の夜、仲間の一人が姿を消して・・・。
少年少女たちに襲いかかる恐怖と悪夢を描いたスリラー。
原題、監督、脚本が全て変わっているうえに殺人鬼もトレバーではないので、あまり知られてないがこの作品、実は『ジェイソン』『ザ・ブギーマン』に続く3作目なんです。
とはいえ、あくまでもスピンオフ。
ストーリーは似ているが話の繋がりはないので、今作のみ観ても全然平気です。
まず、Amazonとかに書いてあるあらすじが大分違うので注意してください。
そもそも『そこで遊んだら死ぬ』という言い伝えなんてないからね。
実際は、殺人罪に問われていた仲間が釈放され同窓会を開くが、仲間が一人一人殺されていくっていうお話。
よくありがちなホラーです。
『ラストサマー』や『スクリーム』みたいなもんです。
この手の作品は見る前から想像できますが、全く想像通りでした。
つまらなくはないけど、取り立てて面白味があるわけでもない、いたって普通な作品。
90分足らずの作品でまずまずというところではないでしょうか。
このジャンルのファンを満足させるのに十分なゴアとヌードもあります。
タイトルやジャケットデザインを見た感じだと、幽霊系ゾンビ系のホラーをイメージさせられるが、実際は殺人鬼もの。
もはやホラーの黄金律をなぞっているだけなので、新鮮さやスリルはあまりない。
フェイスマスクの殺人鬼、少々のエロシーン、復讐譚にグラインドするBGMなど、ストーリーはサプライズ皆無でなんの驚きも有りません。
あまりにオーソドックスな内容ですが、焦点は犯人探しでしょう。
スカしがあったり、容疑者複数いたりと、一応練りは感じさせます。
しかし、最初の悲劇のあと当事者たちが集まるのですが、ぶっちゃけもうそこで既に犯人が分かってしまいました。
勘のいい人なら始まって15分で犯人に気づくって。
しかも殺人鬼さん、死体運ぶ時「よっこいしょ」的で妙にヘタレ。
あと、この手の作品の保安官って、唯一の希望か役立たずであっけなく殺されるのかのどっちかが多いんですが、この作品で出てきた保安官はとにかくウザかった。
人の話まったく聞かないし。
助けを求めに来た人を、血まみれのおもちゃのナイフを持っていたってだけで犯人扱い。
話も聞いてくれず、速攻で牢屋にぶち込むとか正気の沙汰じゃない。
「俺の直感が言っている。犯人はお前だとな。」
冤罪の第一歩ですな。
ラストの会話も、
上司「今夜も大活躍だったな。」
保安官「職務ですから。」
お ま え 何 も し て な い だ ろ