爆裂BOX

ブライトバーン/恐怖の拡散者の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

4.0
「もしもスーパーマンが邪悪なサイコパスだったら…」というワンアイディアに惹きつけられて公開前から楽しみにしていた作品でした。
ストーリー的には「超人的な力と邪悪な心を持った少年が気に入らない奴や目障りな人間を片っ端から殺していく」でほぼ説明できますが、所々で挟まれるゴア描写が中々痛々しくていい感じでした。予告でも流れた目に刺さったガラスを引き抜くシーンは思わず顔しかめながら見ちゃいましたよ(汗)顎が砕けて避けるシーンもヤバかったですね。
ブランドンが悪に変化していくのは納屋の宇宙船からの毒電波の影響もありそうですが、人体の解剖に興味持ってたり些細なことでキレて暴れまわるあたりサイコパス気質でもあるんでしょうね(元々人間じゃないのでサイコパスという言葉が当てはまるかわかりませんが)最後に母親に語った「本当は正しいことをしたいんだ」という言葉は本心の様な気がしますが。
女の子に微笑みかけられて直ぐに好きになっちゃう所とかあの年頃の陰キャの子らしいなー、とちょっと微笑ましくなりました。自分の力を自覚した後「僕が頂点に立つものだ」とイキり始めるところも思春期の子供っぽい。まあ、彼は本当に頂点捕食者であるんでしょうが。
窓の外に立って女の子の部屋をのぞくブランドンが一瞬映る処は「ハロウィン」のマイケルっぽいなと思いましたが、パンフレットの監督インタビューでマイケルに触れられてたので「あ、やっぱりな」と思いましたね。
エンドロールの悪のアクアマンやワンダーウーマンには笑ってしまいました。何気にクリムゾン・ボルトもチラッと映ってるのも。
今作は序章という感じでこれからユニバース化していくみたいですが、ブランドン君には下手に改心などせずにとことん悪の道を突き進んで最後は無残に倒されてほしいものです。
中々楽しめたヒーローホラーでした。