OASIS

ギレルモ・デル・トロのピノッキオのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ギレルモ・デル・トロの、とあえてつけてる所に綺麗な話であるはずがないと想像させられる。
戦争が父と子を裂き、またその父も狂気さえ感じるほど人形作りにのめり込んだりと優しいゼペットおじいさんとはまた違ったキャラクターがいた。

例え焼かれても撃たれても死なないピノッキオという存在を戦争の生き証人、語り部として描くその視点が素晴らしいね。
やがて死んでいく命も全てピノッキオが見つめ、その存在を忘れないで生き続けていく。
哀しいけれど悲惨ではない。
汚い部分もあるけど綺麗過ぎもしない。
物事の裏っかわを集めてこれだけエモーショナルに纏めたのも凄いわ。
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