みりお

ギレルモ・デル・トロのピノッキオのみりおのレビュー・感想・評価

4.0
ギレルモ・デル・トロがピノッキオ…
なかなかグロテスクなのかな…
と心配しながら観たけど、全く心配ご無用✨
ピノッキオのビジュアルも声も、可愛いくて健気で愛らしい🥰
このご時世に敢えてストップ・モーションで撮った映像も、味わい深くて好印象💓
そしてなにより歌が可愛くて❣️
ピノッキオとクリケットが歌い踊るミュージカル映画に仕上がっていて、本当に可愛らしい作品でした🥰

一方ムッソリーニ政権下の戦争まっさかりのイタリアが舞台なので、ストーリーラインはかなり現実的。
戦争で幼い息子を亡くしたゼペットさんが、息子の面影を追い求めて、酒の勢いに任せて木を彫ったことからピノッキオが生まれる。
だが理想の息子とは少し異なる破天荒なピノッキオに手を焼き、悩み、衝突し…
愛し合いながらも、同性ゆえに一定の理想を押し付け合う難しい父子関係をえぐり出す。
さらにそこに戦争への批判を込めつつ、父と子の関係にもフォーカスし、そして有限だからこそ輝く生命への賛辞も込められた、かなりメッセージ性の強い作品でした✨
夢夢しいDisneyとは一線を画した作品です☺️🌟

黄泉の世界を通過して何度も蘇る木製のピノッキオは、「僕は不死身だ!」と無邪気に喜びますが、とあることをきっかけに、老いて消えゆく有限の命の美しさを知ります、
ストーリーテラーのクリケットが語る「全ての命はこの世を去る」という言葉は心に響きすぎて、ラストはもう号泣😭😭
最高に心温まる作品でした💓

そして声優陣がめちゃくちゃ豪華👀✨
クリケットはユアン・マクレガーだし、ゼペットはハリポタのフィルチ役のデヴィッド・ブラッドリー、ピノッキオに生命を与える精霊役にはティルダ様、ピノッキオが出会う人間の友人にはストシンのフィン君、そしてそしてお猿のスパッツァトゥーラにはケイト・ブランシェット👀❣️笑
アニメーションだから吹替で観たいとこだけど、これだけのキャストならやはり字幕がおすすめ😍


【ストーリー】

第1次世界大戦下のイタリア。
10歳の息子を亡くしたゼペットは、悲しみから立ち直れず、木を彫って息子を作ろうとする。
翌朝ゼペットが目覚めると、命を吹き込まれた人形ピノッキオがいた。
自由に振る舞うピノッキオに初めは手を焼いていたゼペットだったが、二人は次第に心を通わせ合うようになる。
しかし、行き違いによりピノッキオがカーニバルの一座と共にゼペットのもとを去ってしまう。
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