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ギレルモ・デル・トロのピノッキオのumihayatoのレビュー・感想・評価

5.0
戦時下のイタリアでピノッキオは生まれる。
そこはファシズムが美徳とされ、少年達は兵士として育てられ、「人のため」ではなく、「国のため」を1番に教えられ、多く奪った者が、多くを殺したものが褒め称えられる社会。

そんな社会で"いい子"とはなんだろう?

そんなことを教える学校にいくこと?
国の命令に従うこと?
"ルール"に従うこと?
いなくなってしまった"誰か"になること?

そのどれもピノッキオは拒否する。

彼は何にも誰にも成る事はなく、誰からも何からも奪う事もなく
操られる"人形"ではなく
ありのままの自分であり続け、誰からも何からも縛られる事もなく
"奪う"ことではなく
"与える"ことができる"人間"になったのでした。
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