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行き止まりの世界に生まれてのgesuのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

あーなんかすげーよかったな

これも公開ギリギリになっちゃった。間に合ってよかった。

mid90sと少し趣の違うスケーターのドキュメンタリー。というよりスケボーを入り口にした彼らの街ロックフォードと家族と人生と愛の形を詳らかにするリアルヒューマンドラマ。

スケートカルチャーのドキュメント映画というラベルでただ消費するにはもったいない。というより消費するのにはあまりに生々しい。
人種や世代、性別職業様々な分断を生んでいるアメリカの現状。
若者特有の燻った感じ、ひりつき、焦り。
彼らは各々苦しみを抱え、過去を振り払うかのようにスケボーに夢中になる。それでもクソな現状を打破するにはもがき続けるしかない。
暴力は世代を超えて大きな傷と変異を与え彼らの中を蝕む。
ザック、キアー、リュー其々に無茶苦茶ドラマがあって思い出すとくるものがある。

リューの母のインタビューショットと子供と彼女と自分で揺れるザックのシーンがあまりにぐっときた。
少しでも現状を良くするために私ももがくしかないと思った。彼らを応援したいし激しくケツを蹴り上げられた気がした。

公式サイトのディレクターズコメントも合わせて読んでほしい。
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