あるぱか

行き止まりの世界に生まれてのあるぱかのレビュー・感想・評価

4.5
自分も友人も全て曝け出して、それでも伝えたいメッセージに切実さと誠実さを感じた。
スケートボードのシーンも、ビンだから撮れたまさに彼のオリジナリティ全開のドキュメンタリー。それだけで3人の向き合い方も分かるし、親友だったからこそ撮れた顔があったのだろう。
3人それぞれの芯から出る言葉も表情も尊い。特にザックのラストの川辺でのインタはただただ泣いた。すごく人間臭くて、不器用で、辛かった。
いわゆる社会派的なドキュメンタリーよりも、こういう私小説的なドキュメンタリーの方がかえって生々しく"今の社会"を描いていて高尚だったかもしれない。撮りたくても中々撮れないのだけど。
現代アメリカ社会の一端を垣間見られた。
満たされてるようで満たされない。自由への渇望はきっといつだって人間の根底にあるのかもしれない。スケートボードのシーンが本当に自由で開放的で救いだった。
あるぱか

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