どうすればいいんですかね。
自分で切り開いていくしかないって。それは誰でもどこでもそうなんだろうけど。
けどさ、けどね、っていう。
オープニングとラストがスケボーで気持ちよく進んでいる映像で終わるのが良い。
なんというか、こういう映画を観たとき、いつもこの人にこれがあって良かったなぁって、いつも思うんですね。
当たり前なんだけど。
生きている心地がするというか。
無心になれるというか。
すがる気持ちというか、希望というか。
公式サイトで監督が言っているんだけど、
「家にいるよりも、アウトサイダーの集団の中にいる方が何倍も幸せだと気づいた」んだって。
「僕たちは数えられないほどの時間を共にして、自分たちの家族を作り、スケートビデオを通して自分たちの現実を作ってい」ったと。
孤独って、人が1番恐れていることだと思うんですね。1人って、なんて言ったらいいかわかんないよね。
年齢も人種も善悪も、全てがどうでも良くなる。褒められる場所で生きていく。
仲間と世界をつくっていく。
過去は変えられないし、現実もそう簡単には変えられない。考えない方が楽だし、苦しくない。生きていけないこともない気もする。
けど、自分が嫌なんだよね。
そんな自分が嫌だし、変われないことも認めたくない。けど、踏み出すのは怖い。
「どうせ無理だ」が「ほんとに無理だった」になるかもしれない。けど「出来るかもしれない」が「出来た」になる可能性もある。
だから怖いよね。
ザックは最後のインタビューで、お酒を飲んでる理由を吐き出してる。
ちゃんと自分でわかってる。だから、きっとまだ大丈夫だよって、観客は思う人が多いんじゃないかな。
その声がたくさん届いてるといいね。