イシダユウキ

行き止まりの世界に生まれてのイシダユウキのレビュー・感想・評価

4.0
予告編がかっこよくて見たら、めっちゃ重かった。ストリートカルチャーってストリートが好きな人が集まっているのかとずっと勘違いしていたことが分かった。ストリートの対義語はホームだ。ホームの脆い人たちがストリートに集まり、第三空間を作り出す。

貧困の街・ロックフォードに生きるスケボー仲間との12年。みんなとつながっていた前半と、バラバラになってしまった後半。苦しくて、ちょくちょく一時停止しながら1日かけて見た。どこで一時停止しても「絵」になる。色がよい。撮影技術の高さが一時停止するたびに分かるし、スクリーンショットを撮りたくなる。監督のビン・リューは1989年生まれで僕と同い年。

僕にとって彼らのスケボーに当たるものがカメラと家だった。