貧困、暴力の連鎖、若くしての妊娠…など、地域的な課題としてよく聞く言葉たち。
それらについての表面的な情報（所得や犯罪率など）は報道等で知ることができるけれども、実際の人々の姿はこういうドキュメンタリーやノンフィクション作品などでしか見れない。
例えば暴力はどのような場合でも避けるべきものだけれども、それをはたらいてしまったら全くの悪人と見なしてしまっていいのか。そのような白黒はっきりしないモノが世の中には多々あるのだと改めて気付かさせる。
また、この作品のポイントはやはりスケートなどのカルチャーの存在だろう。彼らはボードの上やそれを通じて出会った仲間にも居場所を見つけていく。また、スケートと向き合うことで自分の人生への気づきを得ていく。社会の中で疎外感を持っている人にとってのカルチャーの意義も感じる作品だった。何よりもスケートの映像がカッコよくて良い。
