ゆきんこ

行き止まりの世界に生まれてのゆきんこのレビュー・感想・評価

3.5
内容にしては、見やすかった。
暴力、暴言、貧困、差別。これは受けた人にしか辛さが分からないだろう。
だからこそ、同じ境遇同士が繋がりやすいし、その間柄での感覚が当たり前になり、抜け出すことが難しくなることもありそう。
ドラッグや飲酒は特に、、
目の前の楽しさだけで何とかなってた10代までとは変わり、将来のことも考えなきゃ行けなくなった20-30代。
その頃には中退などにより学識がなく、働き口も低賃金に限られる…。

同じ境遇のスケボー仲間を「家族」と表現していたけど、友人が妻に暴力を振るっていることにも気付かないくらい、お互い隠してることはあって、本当のところは分からない。

地元を抜け出した彼と、地元でドラッグやお酒に浸りながらもなんとか働いて生きている彼、、
本人も、自分が堕ちていってしまったことは自覚している。けど、抜け出せない。
ドラッグや飲食、パーティー、しっかり社会に出ていった人たちを揶揄する、そういう堕ちた世界に安心とか自分の居場所を見つけてしまったのかな。

働く意味って何だろう、そう考えながらこの映画を見た。
家庭環境から離れて抜け出す、何があっても自分の人生を生きる基盤になる、唯一の手段とも言えるかもしれない。
そのためには自分をクソだと思わないこととか、教育も大事だな、、
ゆきんこ

ゆきんこ