KanataAndo

行き止まりの世界に生まれてのKanataAndoのレビュー・感想・評価

3.9
DVも共依存も、愛情不足、欠如した心、アダルトチルドレンも。
好きでそうなったわけではないが、はみ出し者でしか生きられない者たちを作り出してしまう。

正当化してそこから堕ちていくしかできず、人としての道を外れた姿を晒す者も。
本当はどう在りたかったか、抜け出す道を模索し、出ていく行く者も。
自分が抜け出す為、進む為に、作品を残そうとする選択を取る者も。
どれも癒されるために、身を守るために取る選択。ある意味では必要な通過点と感じる。
彼等の素の姿も言葉や全ての選択の有様が、過去の経験を連想させた。
僕はこの作品の彼らに過去の自分が重なって他人事には思えなかった。
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