このレビューはネタバレを含みます
舞台は朝鮮戦争の捕虜を最大17万人収容したという、国連軍が造った1951年の巨済島捕虜収容所🪖
その背景が複雑だった。
①管理は米軍🇺🇸、警備は韓国軍🇰🇷
②捕虜は北朝鮮人民軍🇰🇵と中国軍🇨🇳
③共産主義者か反共主義者かで分けて捕虜を収容
元々③は将来釈放する時に、北に帰すか南に返すか予め分けておくためだったが、これが捕虜同士の衝突を生むこととなり、リンチや殺人、スバイ、さらには捕虜による司令官(米軍)拉致事件も発生したという💥
主義主張を持たない人でさえ「容共」「反共」のどちらかを表明しなければならず、その中で顔色をうかがいながら生きなければならない。そしてそれが生死にまで関わってくる。
「資本主義、共産主義。そんなもの知らなければ殺し合わずに済んだのに...Fuckin' Ideology❗」
北朝鮮軍のロ・ギス、中国軍のシャオパン、米軍内で人種差別を受けるマイケル、間違って捕虜となった避難民のビョンサム、生活のために収容所に通う民間人ヤン・パンネ。
5人それぞれの個性が光る✨
独特なダンスと栄養失調のシャオパンのキャラ、最高!😆
一番の魅力はダンスシーン💫
土を舞い上げながらの躍動的な足の動きやダンスバトル、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」でシンクロする二人、クリスマスイベントの舞台、ラストの二人のダンス✨(全てyoutubeでおさらい済みw)
国籍・人種・性別・境遇・思想が違っても、ダンスでは気持ちが一つになり、希望も持てた。
カーネギーホールの拍手喝采のシーンからは、もうずっと涙が止まらなかった。
それが悲しみの涙に変わるなんて...😭
5人が描いていたそれぞれの夢。仲間をかばうようにしていたのは、それを共有していたから💧
コミカルな部分もありながら、シリアスで辛いシーンが特に後半に多く、心が締め付けられる社会派作品だった。
主演はEXOのメンバーだったのか!
(日本公開時は兵役中🪖)
【notes】
●ジャクソンの役名は、マイケル・ジャクソンから取ったもの。軍服のネームタグには「M.JACKSON」
●生活音がリズムになる🎶
●韓国語に聞こえる英語
●トラックに乗るマイケルが見たタップシューズ👞✨
●エンドロールにビートルズの曲🎵