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スウィング・キッズのPoMooNのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
3.1
知人に勧められていたが、戦争物は苦手で足踏み、やっと視聴。だが、収容所内の話なのにコメディっぽく、軽いタッチでスタートする。

朝鮮戦争時代、巨済島(コジェド)に北朝鮮と中国兵の捕虜を収容する大規模な収容所があり、捕虜内で共産主義と、そうでない者達の乱闘殺戮事件はあったらしく、それ以外はフィクションだが、
収容所は前線の兵士に比べて余暇に趣味をする余裕もあったらしいので、映画内のこんなストーリーも実在したかもと想像される。

収容所のイメージアップに寄せ集めで作られたタップダンサーチーム。そのタップダンスは素晴らしく、見惚れてしまう。下士官ジャクソン役は本物のタップダンサーらしいので凄いのは勿論だが、ロ・ギス役のド・ギョンスはなかなか良かった(ボーイズグループ全く知らないので💦お初。目元が角度で北村匠海に似てると思った)

ロ・ギスはジャクソンのタップダンスを見て以来、惹かれるものの、アメリカの自由主義の産物を受け入れる事で自国の思想と同士を裏切る立場に追いやられる。同時に自身がそれほど共産主義者でない事にも気づいた様子が伺える。しかしそこは戦争をしている現実。逃れられない。切ない💦収容所という狭い空間での束縛で、戦争の理不尽さ、思想を変えられない不自由さを表現しているなぁと感じた。

サニー(永遠の仲間たち)と同監督・脚本
No.1198
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