おかみにゃん

マルモイ ことばあつめのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
4.8
5/22
 創氏改名や日本語使用が強制されていた日本統治時代の朝鮮半島が舞台。
 このままでは朝鮮語が喪失してしまうとの危機感から、朝鮮語学会は朝鮮語辞書を出版することを秘密裏に進める。日本軍からの弾圧や懐柔、仲間割れで辞書制作は難航を極める。史実を基に制作された作品。
 パンスという文盲で貧しい一市民で二児の父が、朝鮮語学会の代表ジョンファンと出会い”母国語の危機”を自ら何とかしようと行動する。

ソンガンホ主演の『タクシー運転手 約束は海を越えて』の脚本家であるオム・ユナの監督作品だからか、一市民が立ち上がる姿には同じような感銘を受ける。
 言葉や文化を奪う事は精神の略奪で。武器による攻撃より卑劣で、ジェノサイドの1つだと思った。日本人って酷いことしたな。