子どもの無垢を、比類無く美しい映像で描き出した作品。
話題作であったこと、公開当時の新海監督のインタビューが心に残ったことから、地上波で鑑賞した。
見終わった後、どうしようもなく心が重くなり、しばらくボーッとしていた。映像は美しい。でも描かれている世界は、退廃的で絶望に満ちている。決して、子ども達が無防備に笑って成長できる世界ではない。
「愛にできることはまだあるよ」
子ども達は、どんな環境でも、前を向いて懸命に生きる能力を持っているものだと思う。そこに希望を見いだそうとするのもありだと思う。
でも。
この圧倒的に美しい映像と描写力で、次回は、大人の苦悩を描いて欲しいです。
ディストピアに立ち向かう大人達の姿を。