走る屍

天気の子の走る屍のネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

異常気象の原因など解明されてない謎が色々残ってるけど、今作の最大の謎はラストで主人公がどの面下げての「僕たちはきっと、大丈夫だ」なのかだ。自らの選択で世界を水浸しにしておきながら、すきぴがそばにいる、それが僕の正解だ、なのか。
新海誠の映画は綺麗な画や生活細部の描写にこだわりすぎて人物の情感や交流を軽視してしまい、それゆえにキャラに共感しにくいし物語が弱い。観客の情緒を誘導出来てないのに、急にBGMを煽情的に挿入したり主人公が感極まって叫んだり、もう観てて痛い。無理やり感動させようとしてるのがみえみえで興醒め。
プロダクトプレイスメントの多さや、雨水注がれすぎたんかと思うほどうっすいストーリーで、映画ではなく拡張されたCMをみてるような感覚になる。商業に特化されすぎて、クリスチャン・ラッセンを連想させるような違和感があった。
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