このレビューはネタバレを含みます
現代神話×ボーイミーツガール
新海監督の映画らしい青春ファンタジーで、何より圧倒的作画力による画面の美麗さが素晴らしい
雨が描きたいがために作られた作品なのかも知れないと思えるほど雨の描写が多彩
異常気象で雨が止まなくなった現代東京を舞台に家出少年と局地的に天気を操れる少女が出会うが…というスタート
天の気を人の身で操作するにはそれ相応の代償があったり、孤児たちの生活や偶然拾ってしまった拳銃の扱いなどしっかり暗い部分は暗くする辺りコレぞ深海誠!という感じ
異常気象はそのまんまで大多数の他人が代償を支払う形のハッピーエンドなので人を選んだのかも知れないが、個人的には納得の行くエンディング
結局、生身の少年が世界も神も敵に回して愛する女を助けに行くのは、メチャクチャ王道で熱いってこと