前作と比べるのもどうかって話ですが
個人的には前作より好き。
最大の理由は音楽。
前作に引き続きRADWIMPSが音楽を担当してますが、今作はさらに楽曲とストーリーとのリンクが深まっているので、音楽がストーリーを補完している感覚が得られたのがよかった。たまたま直近に観た台湾版「あの頃、君を追いかけた」と同じように横に歌詞の字幕つけて欲しかったくらい、音楽を聴いていたい時間がありました。サントラCD買いたくなったし、CD聴いて歌詞おさえてから映画観てもいい作品だと思います。
また、「言の葉の庭」で確立した雨の描写をこれでもかと見せつけられ、その美しさに終始圧倒される。雨の中の一筋の光よ。新宿の景色も、カップヌードルも。
醍醐くんの声が特によかったなぁ。
ナレーションも多くて、彼が彼じゃないと成り立たなかったとこあると思う。今後に期待。
前作もそうなんだけど、新海監督って世界を「ひとつ上」の視点から見てるなぁと思う。
「未曾有」
「観測史上最大」
「異常気象」
そんな言葉が生まれたように、気象衛星の発達によって天気は「願う」ものから「備える」ものになった。でも遡れば地球は氷河期だってあったわけで、残酷ではあるけれど避けられないことだってある。ショッキングな映像は少し辛い人もいるかもだし、でももしかしたら近い未来の僕らかもしれなくて。「備える」ことも大切だけど、「受け入れる」ってことも必要なのかもしれないと思った。受け入れた上で、僕らはほんとに大切なものを選んでいかないといけない。愛にできることは、僕にできることは。
そんなことを考えながら帰り道。
「weathering with you」
weatherの動詞形の意味を知らなくて、鑑賞後に調べて鳥肌。なるほどなぁ。
前作に届くかはさておき、観てよかったし、観て損はないと思います。