ぽっきー

天気の子のぽっきーのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

個人的には『君の名は』より好きです。

【良かったところ】
・作画(特に背景)
新海さんの作品には毎度言えることですが、背景や街並みの綺麗さが凄い。特に花火のシーンなんてアニメーションの完成形じゃないかと思う。
・女性キャラクターが可愛い
ヒロインの陽菜は年下お姉ちゃんで純粋、弟思いでとても可愛い。色々と言われていた本田翼演じる夏美さんも、台詞に気になる点はなくビジュアル相まって魅力的だった。
・小栗旬演じる圭介の存在
このキャラクターがいなかったらこの作品は駄作だったと思う。若さで突っ走ることのできる主人公とは逆に、歳を重ね無茶できなくなったが故の行動や言葉が凄い重みがある。最後に主人公のために警察に突っ込むシーンは目頭が熱くなった。そして何より小栗旬演技上手すぎる。
・グランドエスケープと流れるシーン
本作屈指の名曲であるグランドエスケープ、その流れるシーンの神秘的さに合わさり、盛り上がる場面ではしっかり盛り上げる!この一曲のためにもう一度見たいくらい。
・ストーリーにおけるメッセージ
『君の名は』のテーマは『結び』だったが、本作のテーマは『愛』。特に家族愛について。家族の元を離れた穂高が、圭介・夏美および陽菜・凪という2つの擬似家族の中で愛を深めていく。晴れ女や天界の存在はあくまでも舞台装置の扱いで、設定も細かくはされていない。穂高が見る愛をと圭介が見る愛の差に感じさせられるものがある。

【もう少しなところ】
・天気に関する設定や伏線
序盤に出てくる水の塊とか、主要じゃないけど投げっぱなしは気になる。
・画面の暗さ
仕方ないとはいえ、雨がほとんどなことにより画面が終始暗め。その分、晴れたとき美しいので仕方ないか。
・終わり方
賛否両論はあると思うし、18禁ゲーム感はある。陽菜を助けたらグッドエンド、助けなかったらトゥルーエンドって感じかな。

【良くないところ】
・主人公の行動
高校生とはいえ無茶をし過ぎだし、ラストで圭介に躊躇いなく銃を向けたのも良くなかった。
ぽっきー

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