観客として見るには戸惑いが多すぎて、うまく乗り切れなかったけど、
この映画の新海誠は、監督人生で一番幸せだったんじゃ？
監督“個人”の憧れや欲望、あと情熱がむき出しだった。
彼の描きたい本能ばかりが優先されてか、物語は散漫でキャラクターも何を言っているのかわからない。
しかしこの映画で先陣を切っているのは、監督であり、プレッシャーと戦いながら、勝ち取ってきた権利を、伸び伸びと行使している。
見せられた方はたまったもんじゃないけど、そこはまあいいかと、彼は良くやったじゃないかと、気持ちよく思えた。
