どうやら心が汚れているようで、中学生のような気持ちで映画を楽しめない自分がおりました。
ここからの感想も悪口増量で読むに耐えないかと存じますので、不快に思われた方は飛ばしてスルーしてください。
途中からクソ長めの商用MVを流されている感覚しかなく、過去観た事のある心を揺さぶる事が約束されたような構図やストーリー、タイミング良く流れる音楽は、例えるなら製作陣が投げつけてくる凡庸なボールを意外性もなく受け止め続ける苦痛にも似た時間でした。
全くリアリティのない貧困の描き方、やけに詳細に描き込まれているタイアップされたメーカーの商品たち、主人公の家出の動機の弱さ、ファンサービスのつもりか過去作品のキャラクターを無駄に登場させてしまう演出、こんな人いたら素敵だなが具現化された当たり障りのない主人公を取り巻く登場人物。
一度気になったら、この映像と音楽が素晴らしい作品の中でもかえって空虚にしか感じませんでした。
たくさん制作費をかけて何が作りたかったんだろうと思わずにはいられません。映画を作るのって本当に大変な労力がかかる事を承知はしているつもりですが、監督さんはこの作品でだいぶ潤いましたか？嫌いな監督では無いので是非次回作に期待したいです。
