うん、やはり新海さんの作品は肌に合わないぞ〜でした。
『君の名』では少し封印していた新海ワールドみたいなもののカムバック感があります。
監督の性癖のようなものがいろいろと顕著で、これ大丈夫か・・・と終始思っていました。
とりあえず胸のネタがしつこめ。
そして、ストーリーの中でもなかなか大事なシーンをラブホテルに選ぶ新海誠ええ…?
ひなちゃんがバスローブで居続ける意味はなに?着よう??
などなど。
でもこれが新海さんなのだと言われると、そうかそうかと納得もしました。
映像と音楽はもう本当に申し分ない。
雨の描写がたいへんに多いけれど、どのシーンも繊細で水が輝いている。雨が心底苦手な私ですが、新海さんの描く雨は好きだったりします。
新海さんの描く東京は、あ〜分かるなあーーの描写がありまくりで、新海さんのブレない強みポイントだなと思いました。本当に上手い。梅雨の鬱々としたホームや雑踏の中の群れてる傘たちとか。分かる。
音楽も世界観にばっちりはまっていてよかったです。
終盤、おっと?千と千尋・・・?と思わずにはいられないシーンや、
中盤で帆高と凪くんがベンチに座りながらひなちゃんのプレゼントについて話しているシーンが、完全に『500日のサマー』でトム(ジョセフゴードン)がレイチェル(クロエ・グレース・モレッツ)にサマーの相談をする構図ともろ被りだったりと、なんだか色々な映画も思い出しながら鑑賞していました。