東京の町並み見てるだけで楽しいってのはあったのですが、『君の名は。』に比べると私は物足りなかったです。『君の名は。』は、基本気持ち悪い新海誠と、「リア充の権化」のような川村元気先生の絶妙なせめぎ合いによって、気持ち悪いのとリア充との霜降り牛みたいなバランスになっていたと思うんですが、本作は、気持ち悪いところは気持ち悪く、リア充なところはリア充といったように脂身と赤身が分離してしまっているように思えました(わけわからん)。
賛否はあったようですが、私が『君の名は。』のあの音楽PVみたいな演出とか好きでしたし、今回はそういうのもないので、全編通して只管単調に思えました。この感じだと、アニメよりも人の演技の方が良さが出たのではないかとも思います。
(ここから多少ネタバレ)
須賀の奥さんもあれだったの? みたいな深読みもできるようですが、それもあまりうまく作用しているようには思えませんでした。