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天気の子のgahのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

・どっかで聞いたことあるような話をツギハギした感じだった君の名はよりこっちのが好みではある。

・相変わらずモノローグ多すぎなのと、RADWIMPSのPVかよこれ。説明的すぎるしここぞの所だけで充分。せっかく間を持たせられるくらい美しい描写が沢山あるんだから、もっと余白を持たせてほしい。新海誠の作品全般に言えるけど。
途中で雨が降り続ける東京バックに、ピアノがグリッチする曲がかかるけど、あれくらいの塩梅でいいんですよほんと。

・主人公ふたりが警察や大人と戦う理由が「銃持ってた&家出」「児童相談所の職員から逃げた」なわけで、戦う理由が弱すぎません?作中の警察たちは晴れだろうが雨だろうがまあ…って感じなわけで。なんかスッキリしないんですよね。

・社会から半ば見捨てられてる2人が、身を寄せ合って逃避行するとこはとても良かった。ああいう「世界中でふたりぼっち感」に弱いんですよ…。
そこからの終盤、空の上で2人がもう一度会ったところから、歌と映像で怒涛のごとく持ってく感じが流石。強引でもグッときますね。

・「決定的に変えてしまった」その世界にはひとりひとりの生活があって、簡単にみんなセカイ系と言っちゃうけど、そんな簡単に割り切れないでしょ、ってとこを示したのは大事だと思う。近年のアメコミも、ヒーローがドンパチやってるその裏で…ってとこはテーマにしてるし。
若者の決断を年長者が後押しするようなラストも、賛否割れてるようだけど僕は良かったと思います。
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