いののん

天気の子のいののんのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
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友人の瀧くんは、前作『君の名は。』メガヒットの際、みんなから〝瀧く~ん!〟って もてはやされてw、たいそう困惑しちゃったの。


そしたら、今度はこの『天気の子』、公開時には、別の瀧くんがやらかしちまった事件の騒動がまだ冷めやらず、〝瀧くんったら全く!〟とかなんとか、言われることになっちゃって。



穏やかであたたかい瀧くんの、穏やかな日々がずっと続きますように。







【最初に書いたレビュー】
なぜ謝るのかわからないけど、なぜかとりあえず謝りたい。前作は公開2日目に観て、今回は公開初日に観ました。すみませんっ!?


ちっちゃなちっちゃなちっちゃな世界。僕とキミだけの世界。ちっちゃなちっちゃな、僕とキミだけの世界を、めっちゃキレイに繊細に描こうとする監督。たとえそれがどんなにいびつなものであったとしても、本来は構わないと思ってるような気がする(気のせいかも)。


今作における、終盤近くの、(迎えに行って、そして・・・)という一連の場面から、ウトウトを脱し一気に覚醒し、考えよう考えたいと思いました。グランドエスケープも合っていて良かった。


ちっちゃなちっちゃな、僕とキミだけの世界をとことん追究していったら、それはやはり世界と深く結びつくものになるべきだろうと、私は思う。キミさえいれば、世界なんてどうだっていいって、それもたしかにそうなのかもしれない、けど、やっぱり、どこかそれは違うんじゃね?
キミを選ぶことは、世界を救うことと結びついていてほしいと思ってしまう。


ちっちゃな世界を描くこの作品は、本来は、もっとこじんまりとした上映が似合っているように私には思える。ちっちゃなちっちゃなちっちゃな、僕とキミだけの世界を描いているのに、そこに大きな企業の思惑(例:特別協賛をしている会社の製品などがたくさん登場)が見えすぎちゃってることへの違和感。あからさまだぜ!描こうとした世界と、その背後にあるオトナの思惑、その矛盾が鼻につく。こうやって私(たち)は簡単にだまされてなめられて、金づると見なされてしまう。そう簡単にはだまされねえぞと、なんだか私は張り切ってしまう。ばっかじゃねえの!(←これは私に対して言っています!)
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