このレビューはネタバレを含みます
エルフの兄弟が亡くなった父親にもう一度会うため冒険に出る物語。
一見平凡なイアンがどんどん魔法を使えるようになる姿にワクワクしたし、二人の旅路にはハラハラドキドキした。
父親が下半身だけ甦るというのが斬新で面白かった（笑）
優しいけれど臆病なイアンと、明るいけれど問題を起こしてばかりのバーリー。正反対に見える二人だけど、お互いに無いものを持っているいい兄弟。
父との思い出を作る事ばかり考えていたイアンが、実は願いは全て兄であるバーリーが叶えてくれていたと気が付くシーンは思わず涙が出た。
人はついつい無いものばかり求めるけれど、実は大切なものはもう側にあったりする。二人が探し求めた石が実はイアンの通う学校にあったというのも、本当に大切なものは日常の中にあるというメッセージのようだった。
最後は自分が犠牲になって兄を父に会わせてあげたのも、もったいないような気もしたけどあれでよかったんだろう。バーリーと父（の半分）と共に冒険をした事はイアンにとって十分な思い出になったはずだから。
母の勇ましさもよかった。母親にとってはいくつになっても子供は子供で、子供のためならなりふり構わず強くなれるんだなと感じた。
これからも家族三人で支え合っていけるんだろうな。イアンももう大丈夫なんだろうなと思えるラストでよかった。
エンディングの「全力少年」も爽やかで明るい気持ちになれた。
【吹替】
