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2分の1の魔法のdaradaraのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.0
魔法が真実を伝える。

科学と魔法。
心(気持ち)を入れることで使用できるという魔法のカラクリは見事。
ここには、科学よりも魔法が良いという簡単な物語ではなく、現代には気持ちであったり「想い」が大事であり、それを伝えるべきだというメッセージがあった。

また、父を取り戻す物語にも拘らず、義父にもしっかりと存在意義を与えている。
当たり前の配慮を当たり前にしているPIXARは流石だと思う。

男同士の関係(兄弟、父と息子、義父と子供たち)が目立つが、それと対応するように母のローレルとマンティコアのバディも最高だった。

イアンとバーリーが義父に扮して免れるシーンは思い返して鳥肌が立った。
義父の気持ちを、義父という立場を同僚からやんわり伝えられることで関係性を客観的に理解させる。
自分が相手になることで相手の世界を見ることになる。あそこで、義父に対する想いはまた変化したと思う。
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