けーすけ

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのけーすけのレビュー・感想・評価

4.2
MCUもフェーズ4に入り本作がすでに5作目(MCU全体では28本目?)。
『ドクター・ストレンジ』としては日本公開された前作から5年ぶりとなる続編だけど、単純な続きものとしての扱いができ、できれば『アベンジャーズ/エンドゲーム』までは知っていた方がいいかも、、、という時点で作品を重ねるごとにハードルが高くなるMCU作品。

これまでは基本的に他作品(映画版MCU)を観ていればついていける感じでしたが、本作はDisney+のドラマ『ワンダヴィジョン』を知っていないとわかりにくい部分があり、ますます初心者へのハードルが高くなってしまってるなと感じてしまった。
(さらには同じくDisney+アニメドラマの『What If...?』のネタも含まれていて観ておいた方がより楽しめる)



それでも序盤からの「これが見たかった!」と思わせられる痛快なバトルシーンとその映像美は最高!今回IMAX 3Dでの鑑賞でしたがこういった映像体験はやはり映画館ならでは。ストレンジ達がマルチバースを突き抜けていくシーンの見せ方もアニメとかペンキ(?)を混ぜての「何なんだコレ!?」の驚愕体験で凄かった。


ストレンジのイケオジ感もマシマシで、初作の頃のトゲトゲした雰囲気もずいぶんと無くなってて、コメディ的な笑いもふんだんにあって好き。あとマントは相変わらず優秀で可愛い。

ワンダも重要な役でガッツリと絡んでくるのだけど、彼女の出自や『ワンダヴィジョン』での出来事を知らない人にしたら単純になんだか怖い魔女って感じに見えるのかな?
ラストに彼女に突き付けられた現実とその後の決断には涙が止まらなかったですよ…。

あとマルチバースを繋ぐ人物として初登場のキャラ、アメリカ・チャベス(すごい名前だな)を演じたソチル・ゴメスも愛敬があってとてもよかった。まだ16歳ってのが信じられない。今後も出てきてほしい一人です。


そして監督がサム・ライミって事で、事前にホラー要素が強い的な話も聞いてましたが、想像以上にホラー展開(かなりベタだけど)があり個人的にはめちゃ楽しめました。ホラー的ないきなりのビビらせも2-3回ありましたね。
序盤で雑に扱われたとある人物が終盤での重要なキャラとして回収されるのですが、その演出には爆笑必至。

あと個人的にはヘイリー・アトウェルがまさかのキャラで登場してきた事に感動(その後の強烈かつある意味雑な扱いにも爆笑)。


マルチバースというなんでもありにできる世界観で、今後もゴリゴリと色んな広げ方ができるようになるんだろうなー、と感じさせられた狂気の怪作でした。



202/05/04(水) 109シネマズ二子玉川 シアター7 18:10回にて鑑賞。IMAX 3D字幕 I-18
[2022-011]
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