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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ドクター・ストレンジは街中で怪物に追われていた少女と出会う。彼女は彼の前夜の夢に出てきた人物で、平行世界マルチバースを行き来できる力の持ち主だという。平行世界からの脅威から少女を守るため、ドクター・ストレンジはマルチバースに詳しい旧友のワンダを頼るのだが......という話。
ドクター・ストレンジシリーズの第二弾。スパイダーマンやアベンジャーズには出ていたが、単体作品としては約5年ぶり。

マーベル作品としたは短めの上映時間でストーリー・ラインはいたってシンプル。魔術師たちの目まぐるしく動き回る戦闘シーンが楽しいエンターテイメント映画。
能力が魔術で「何でもあり」がゆえにこれまでは印象に残る決めワザがないヒーローと感じていたが、本作は多彩でワクワクする立ちまわりが目を引いて見応えがある。飛んできたバスを切り裂くアクションや後半の音符エフェクトの魔術はかなり楽しめた。メインキャラはもちろん、新登場のアメリカやイルミナティの個性的な面々など他のヒーローの個性も目立った。サム・ライミ監督の原点でもあるホラー要素が散りばめられており、特にゾンビ化したストレンジの活躍は不気味さとカッコよさが融合していた。
一人で多くの問題を抱え込んで独自の道を進みがちなドクター・ストレンジが成長する姿も描かれていた。
少し気になったのは本作の敵役となるワンダの取り扱い。エンドゲーム以降は有料チャンネルのディズニー・プラスのドラマと劇場映画がリンクしまくっているのでついていくのが大変。「ワンダヴィジョン」の情報を全く知らないと、いきなり悪落ちしてるワンダに戸惑うことになりそう。

プロフェッサーX役のパトリック・スチュワートはローガンでX-MENシリーズ勇退すると宣言していたのだが、まさか本作で見られるとは(^^)
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