最終的にはワンダとストレンジ双方の「愛」というベタなテーマに収束するが、アイディアも盛りだくさんだったり、結構勢いで押し切ってたり、ネタが散りばめてあったり、ストーリーに振り回されて文字通りのマッドネス。
前日譚のワンダヴィジョンを見てないので正直ワンダ側の事情がよく分からず今一つストーリーに入り込めないものの、ストレンジのバトルは毎回違う趣向で楽しませる。サムライミだけにスパイディのオマージュのようなNYのバトルにはじまり、いつものミラー世界はもちろんのことあのストレンジが殴る蹴るの肉弾戦もするし、最後はリモートでの戦いも。ストレンジもリモートワークの時代ですよ。ホラーネタもユーモラスな味付けに。
反面、アメリカチャベスの扱いはぞんざいでそれほど掘り下げられることはないし、悪魔や悪霊、怪物はよく分からないまま勢いで登場して勢いのまま倒される。
話題のあの人も思ったより登場したが、やっぱり随分歳とったなあと。あのおじいちゃんは本格的にクロスオーバーしていくのか！？というテンションに…あまりならないのが残念なところ。正直話題作り以上はないような。戦ったりせずにいつまでもお元気で。
