『マルチバースは狂気の世界ってことでOK?』
いやぁこれディズニー作品とは思えないくらいダークだったねえ。
見る人が見るとこれは紛れもなくサム・ライミのホラー映画らしいのだが、それと分かるまでライミホラーに慣れ親しんでる訳でもなく、ただ中盤の追っかけとか明らかに常軌を逸したホラー映画でしたね。
まずはMCUのファンにとって何より見て楽しい面白いと一切の保留無しで言い切れる事が素晴らしい。
それを二時間半とか三時間かけずに二時間できっちり見せきった事にまずホレボレ。
そしてきっちりMCUの28作目というよりはドクターストレンジの二作目としてキャラクターのその後を描いているのが良かった。
ただMCUの連作として見るとあまりに不親切がひどすぎるとも思う。
「ワンダヴィジョン」を観てないとワンダの執着は全く理解出来ないだろう(逆に観てるとなぜあれほどにヴィジョンにまったく『執着しない』のか理解出来ないのだが)。
またアニメ「ホワット・イフ」とか「キャプテン・マーベル」とかにも目配せが必要。
イルミナティはコミックファンでなきゃ聞いた事もないだろう。
20世紀フォックスのマーベル作品の事まで考え出すと頭が変になりそう。
(今回はギリギリおおよそのキャラについていけました)
アメリカ・チャベスは後々単独作品が作られるのか、クロスオーバー作品だけのキャラになるのか、等々楽しみは尽きない。
ワンダはいろいろおいしいキャラなだけにこれからも活躍して欲しいんだが、さて。
いや、面白かった映画は語り出すときりがない。
「エンド・ゲーム」の後、ってだけでも、この後「ソー」「ブラックパンサー」「ガーディアンズオブギャラクシー」「アントマン」「ミズ・マーベル」と目白押しで、楽しみは尽きない。
で、そろそろ私は「シャン・チー」「エターナルズ」を観ねば(トホホ)
劇場(2D吹替版)にて。22.05.11
2022#003