Rio

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのRioのレビュー・感想・評価

3.4
いやー大変楽しめた!
ちょっと情報と感情の起伏が多すぎて、何を残そうか悩む。

■ワンダについて
 ・「どうしてこんなになってしまった?」と思えるくらい闇堕ち感とかメンヘラ感を感じてしまう。母親としての気持ちが強いというのは分かるが、大勢の人の命や人生を犠牲に自分が欲しいものを手に入れたい、というのは納得できず。

ただといってワンダを嫌いになるということはなく、深い悲しみが彼女を苦しませ、ワンダビジョンから引き続き、暴走させていることに感情移入しこちらも悲しくなる。

また、「スカーレット・ウィッチ(魔女)=悪いモノ」というコンセプトを印象づけるためにワンダにとってバッドエンドとなるように構成されている背景であったり、ワンダビジョン内で苦しんでいるワンダを誰も仲間であるアベンジャーズが助けにこない点等、辛すぎて自分だけはこれからもファンでいることを決定づけた作品となった。(最後は死んじゃったのかな、、?)

・元から能力がチート級なのに本作での本気度がヤバい。てか、なんならちょっとムゴい、、もはやスティーブンを追いかけるシーンとかホラー映画とかターミネーターみたいで怖い、、

■ファン向け要素
・誰しもが感じたことだとおもうが、「えー?!ここでこんな合流の仕方するの?!」てなる。
ノーガードだった作品が多く、ちゃんと見ておけばよかったと少し後悔。特にホバーチェアに乗ったキャラとのサイキックバトルのシーンはファンにとっては大変貴重なシーンである旨を見て悔しさ倍増。

・ドリームウォークにより悪霊と一体となったストレンジはダークヒーロー好きと厨二にはたまらぬ容姿と動き。

■ストーリー
・サムライミということもあり、ヒーローものSFの間違いない感を全面に感じる。マルチバースといった題材は分かりづらくなって途中で覚めてしまうこともあるが、華やかさやキャラの魅力、設定のシンプルさもあり存分にのめり込んだ。

・彼の過去作(死霊のはらわた等)のオマージュやこだわりが随所に感じられる。MCUらしからぬグロテスクなキャラや表現はサムライミだからこそと実感。死霊のはらわたみておけばよかった…。

・今回のポイントは「目」にあるとのことで、こちらも随所で感じられる。(目の怪物、水面のワンダの目、第3の目など)

→全体を通して場面展開もよく、2時間弱と疲れることなく存分に楽しめる。エンドクレジットは「え?どういうこと?」的な感じよりも今後のキーパーソンが初登場な感じらしいので、モヤモヤ感もなく、今後が楽しみです。
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